Otter.aiとFireflies.ai徹底比較:会議に合うのはどっち?

Dzianis Kukareka, 創業者 · 更新日

Otter.aiとFireflies.ai徹底比較:会議に合うのはどっち?

Otter.aiとFireflies.aiを比較すると、表面上は同じ問題を解決しています。ボットが通話に参加して文字起こしし、議事録を投稿する、という点です。ただし、想定している使い手が違います。Otterは個人とチームのためのメモ帳です。通話中にハイライトできるリアルタイムの文字起こし、すぐに読める要約、会議の内容について質問できるチャットアシスタントを備えています。Firefliesは会議データのパイプラインです。文字起こし、アクションアイテム、切り抜きを、CRMや営業チームが日々使うツールへと流し込みます。選ぶ基準は文字起こしの品質ではなく、議事録を誰が使うかです。クリアな会議音声なら、どちらも十分な実力があります。

2つのツールの共通点

どちらもZoom、Google Meet、Teamsの通話に自動で参加します。どちらも話者ラベル付きでリアルタイムに文字起こしし、アクションアイテム入りのAI要約を作成し、過去の会議を横断して検索でき、話された内容についてアシスタントに質問できます。どちらの無料プランも、評価するには十分でありながら、日常的に使う人は結局有料プランに移る程度には制限されています。録音した通話を使える議事録にする、という基本部分なら、どちらでも問題ありません。

2つのツールの違い

考え方:メモ帳か、パイプラインか

Otterの重心は会議そのものにあります。通話中にリアルタイムの文字起こしを見ながら印を付け、終わったら振り返る、という使い方です。Firefliesの重心は会議のあとにあります。何が起きたかを抽出し、連携機能やAPIを通じてSalesforce、HubSpot、Slack、Notionをはじめ数十の送り先に届けます。Otterは会議を読む場所、Firefliesは会議の内容をシステムに伝える仕組みです。

連携と自動化

ここはFirefliesの独壇場です。CRMとの同期、ワークフローのトリガー、すべての通話で競合や価格への言及を拾うトピックトラッカー、チーム向けのチャンネル単位の共有などがそろっています。Otterも連携機能(カレンダー、Slack、基本的なCRM連携)を持っていますが、深さでも幅でも、運用の比重が大きいチームにはFirefliesが明らかに有利です。

ライブでの使い心地

リアルタイムの文字起こし、ハイライト、通話中のコメントといったOtterのライブビューは、今も同社の代名詞です。Firefliesはどちらかといえば振り返り型で、成果物は会議が終わってから届きます。決まったことをその場で印を付けておきたいなら、それはOtter向きの習慣です。

対応言語

どちらも最も強いのは英語です。Firefliesは、対応言語の少ないOtterより幅広い多言語の文字起こしをうたっていますが、主要言語以外の品質については会議ツールならではの留保が付きます。通話が本当に多言語にわたるなら、まず実際の録音で試すべき点がここです。そしてこの分野では、文字起こし専用のツールが両者を上回ることが多く、その違いはAI議事録ツールのまとめ記事で取り上げています。

プライバシーへの姿勢

どちらも目に見えるボットを通話に送り込みます。参加者にはボットが見えるので、録音の同意に関するガイドで紹介している同意の習慣にとっては好都合です。各社のデータ保存期間やAI学習に関する設定を、社内規定と照らし合わせて確認しましょう。どちらも管理機能を用意していますが、実際に設定するのは利用者自身です。

Otter.aiとFireflies.aiの比較一覧

Otter.aiFireflies.ai
想定する使い手会議の内容を読む個人やチーム会議データをシステムに流し込むチーム
一番の強みリアルタイムの文字起こしと通話中のマークアップCRM連携、自動化、トピックの追跡
要約あり(会議についてのチャット付き)あり(チャットと音声の切り抜き付き)
多言語対応限定的比較的広いが品質にばらつき
最も合うユーザーマネージャー、個人、議事録を多用するチーム営業、カスタマーサクセス、オペレーションの組織

選び方

  • Otterを選ぶのは、議事録を人が読む場合です。自分やチームが振り返りを読み、リアルタイムでハイライトし、検索できる個人のアーカイブを残したいなら、こちらです。

  • Firefliesを選ぶのは、議事録をシステムが使う場合です。自動で埋まるCRMのレコード、商談の分析、自動のフォローアップが目的なら、こちらです。

  • 決める前に、同じ実際の会議を両方の無料プランで試しましょう。品質を左右するのはブランドよりも、話者のなまり、音声の環境、会議の進め方です。これは文字起こしの精度全般に当てはまるルールです。

導入後に見えてくる現実

比較ページには載っていないものの、使い始めて2週目には身にしみることがあります。

  • ボットには権限が必要です。どちらのボットもカレンダー連携を通じて参加するため、制限の厳しいワークスペース(ゲスト制限、待機室、サードパーティ製アプリを禁じる社内規定など)ではブロックされることがあります。展開したあとではなく、展開する前にIT部門に確認しましょう。

  • 通知疲れは現実の問題です。どちらも初期設定では参加者に要約をメールで送るため、会議の多い環境ではかなりのメール量になります。通知と共有の初期設定を調整する時間を1時間は確保しておかないと、チームは通知を読まなくなります。

  • 社外との会議はマナーが試される場です。自社名のボットが顧客との通話に入ってくるのは、それだけで一種の意思表示になります。社内の通話にだけボットを使い、社外の会議は録音してからアップロードするチームも多くあります。目立たずに、同じ議事録が得られます。

  • 保存期間の初期設定は、きちんと決めておくべきです。どちらも、指定しない限り文字起こしを無期限に保存します。ツールを選んだその週のうちに、保存期間のポリシーも決めましょう。

どちらも答えにならないとき

会議ボットは、あくまで会議のためのツールです。音声がライブの通話でなくなった瞬間、つまりインタビュー、ポッドキャスト、講義、ウェビナーの録画、ボイスメモ、動画ファイルになった途端、どちらのツールも本領を発揮できません。招待するボットの出番はなく、利用時間の上限は通話向けに設定されていて、テキストをその後どう活用するかへのサポートも手薄です。

こうした作業には、アップロード型の文字起こしのほうが合っています。どんなファイルやリンクからでも120以上の言語で話者ラベル付きの文字起こしを作成でき、エディター、字幕、翻訳、コンテンツ生成も備えています。多くのチームは両方を使い分けています。通話には議事録ツール、それ以外には文字起こしツールです。なかには、ライブ参加型ボットを手放す代わりに、すべての録音を扱える1つのツールに統一し、何もかも録音してからアップロードする方式にまとめるチームもあります。専用ツールはユーザー数ごとではなく利用時間で課金するため、費用の面でも有利です。各ツールの無料プランが実際どこまで使えるかは、無料の文字起こしツールのガイドで紹介しています。

よくある質問

OtterとFirefliesはどちらが正確ですか?

クリアな会議音声なら、両者は同じクラスです。実感できる違いは、音声の品質、話者のなまり、発話の重なりから生まれます。公表されている数字を信じるより、実際の通話で両方を試してみてください。

ボットを目立たせずに使うことはできますか?

ボットが目に見えるのは意図された設計です。参加者には知る権利があります。ボットが参加者の気に障るなら、プラットフォームの録音機能で録音し、あとからファイルを文字起こしツールにアップロードしましょう。

インタビューやポッドキャストにも使えますか?

アップロードしたファイルも取り込めますが、そのための調整はされていません。会議以外の音声では、話者の扱い、長時間ファイルの上限、書き出しオプションのいずれを取っても専用ツールに分があります。

もっと安く議事録を作る方法はありますか?

プラットフォームで録音し(Zoom、Meet、Teamsはいずれも可能です)、あとからファイルを文字起こしする方法があります。ライブ参加型ボットがなくなる代わりに、費用を抑えられ、出力の選択肢も充実します。手順は会議の文字起こしガイドで紹介しています。

まとめ

議事録を人が読むならOtter、システムが使うならFireflies。ほとんどのケースは、この一言で決まります。そして録音のうち会議ではないものの割合が増えているなら、会議ボットを無理に文字起こしの主役に据えるのはやめましょう。録音してアップロードし、あとはコンテンツ中心のツールに任せればよいのです。

録音をすぐに使えるテキストに変える

音声や動画をアップロード、YouTubeリンクを貼り付け、またはブラウザで録音するだけで、話者ラベル付きの文字起こしが120以上の言語で数分で手に入ります。

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